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ムビムビ・MOVIE@October.2011
2011年10月に観た映画。

『エンディング・ノート』
砂田知昭氏、享年69歳。
毎年、欠かさず受けていた検診でがんが発見されたのは会社を引退して2年後の2009年。
発見時にはすでに手術が不可能な状態。
癌告知後、彼がまず最初に取り組んだのは『エンディングノート』と呼ばれるマニュアル作り。
(遺書よりフランクで法的な効力を持たない、家族への覚書のようなもの)
残された時間を前向きに生きようとする父と家族の姿。
そんな姿を見守る家族を『娘』が描いた、感動のドキュメンタリー。
涙と笑いに包まれ、自分自身の家族に思いを寄せる・・・

何て切ないドキュメンタリーなんだろ。誰しもが1度ならず何度でも訪れる別れの時。
自分の親と変わらない年の監督・砂田麻美の父親が、癌と診断され
家族のため、自分のためにエンディングノートを作り終活に励む。
どうしても年の近い自分の親とリンクして観てしまいます。
ふくよかな体が10キロも痩せ、衰えていく姿。そんな姿をカメラで追い続けた監督である二女は
どんなに辛かったか・・・。途中、耐えきれずに撮るのをやめてしまったそうです。
父親の生きる糧になったのが、アメリカに住む孫娘たち。彼女たちに会うため
生きることを諦めず、がんばります。その姿を見て、うちには孫がいないってこと
胸が締め付けられそうになって・・・。

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洗礼を受け、葬儀場を決め参列者のリストを作る・・・
お父さんのTO DO LISTは着実に実行されていくのはお見事。
『妻に愛してると言う』と言うTO DO LIST。『私も一緒に行きたい・・・』と涙する母親の姿。
ケンカしても罵り合っても、最期にはこの人と一緒で幸せだったと思える・・・そうありたい。
DR.とのインフォームドコンセント。家族との話し合いで、本人には年を越せるかどうかわからないことを
言わないで欲しいとお願いするんだけど
何も知らないお父さんは一生懸命、先生と話します。
演技でなくドキュメンタリー。観てるコチラが辛くって。
いつか、こんな日が来るかもしれない・・・と、考えさせられる映画でした。
涙もあったけど、笑いもあり。きっと、監督のお父さんも照れながら喜んでるんだろうな。

『Rompecabezas~幸せパズル』
アルゼンチン・フランス合作映画。
専業主婦のマリア・デル・カルメンは、夫と2人の息子の幸せを生きがいに家族を支えてきた。
50歳の誕生日に貰ったプレゼントのパズルがきっかけで人生が一変する。
『パズル大会』出場常連の大富豪・独身紳士ロベルトに才能を見初められ一緒に世界選手権を
目指すことになったマリア。家族に嘘をつき外出の口実を作り、彼の邸宅に通いゲームの規則を
学んで行く。
美味しい紅茶を片手にパズルに没頭する時間と勝利のシャンパンの味は自分だけの新しい世界。
しかし、世界大会は遠くドイツへの旅を意味するのだった・・・

お料理を作り、ケーキを作りお客様をもてなし忙しなく動くマリア。
何のパーティーかと思ったら、マリア自身の誕生日パーティー。
2人の息子と愛する主人と4人暮らし。家族のために淡々と暮らすマリア。
母親から受け継いだ料理を次男の彼女は食べようともせず、その影響を受けて次男も
食べようとしない・・夫もマリアが没頭するパズルに理解しようともしない・・・
紅茶を飲みながら、ロベルトとパズルを興じるマリアの幸せそうな顔が印象的。
そして・・・パズル大会で優勝し・・・あぁ・・・そんなことしちゃうー!!??
ラスト、1人でピクニックに出掛けるマリア。林檎を食べるマリアはアダムとイブのように
禁断の実を食べちゃった!?

キユートなキッチンにまず目が釘付け。そして、マリアが作る料理の数々に目が奪われ
パズルの心地よい音にうっとり。久しぶりにパズル、したいー♪
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『Rise Of The Planet Of The Apes~猿の惑星:創世記(ジェネシス』
1968年に公開された『猿の惑星』の〝起源〟に迫る作品。
何故、人類の文明は崩壊し、猿が地球の支配者になったのか!?
現代のサンフランシスコを舞台にその疑問を解き明かす・・・
シーザーという一匹の猿が突然変異的な進化を遂げていく様を映画化。

1968年『猿の惑星』は、衝撃的な作品だった・・・
まだ生まれてないので、大きなスクリーンで見たわけでなく
TVで見たんだけど、その衝撃は計り知れなかったなぁ。結婚してから2人で久しぶりに見た
『猿の惑星』。今見ても、惚れ惚れする猿メイク(笑)
創世記(ジェネシス)は、あの作品の〝その後〟ではなく〝その前〟
何故、猿が知能を持ち話せるようになったのか!?
何故、世界は滅びてしまったのか!?目の付けどころがいいよねー。
映画自体は予告編でやっていたので、ほぼその通り進んで想定内って感じで(笑)
心から信頼し、育ててくれた家族を守ろうとするシーザーにホロっとなっちゃうんだけど
人間に裏切られて、人間の愚かさに失望してしまう彼の気持にも納得。
進化を続けるシーザーや仲間たち。そして、人間のとった愚かな行動・・・
なるべくして、なったのね・・・。

小さい頃時は愛らしいシーザーだけど、大きくなったシーザーは、まぢ怖いかも。
久しぶりのジョン・リスゴーの演技、泣けそうでした。
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『夜明けの街で』
若松節朗(沈まぬ太陽)監督、岸谷五郎・深田恭子主演、東野圭吾原作の作品を映画化。

美しい妻と娘、平凡な家庭に恵まれた男(岸谷五郎)が謎めいた雰囲気を持つ部下の女性・秋葉(深田恭子)と
甘く残酷な不倫の恋に溺れていく・・・
家庭では優しい夫と父親を演じる一方、クリスマスイブもバレンタインも嘘を重ねて
秋葉のもとに向かわずにはいられない。
やがて彼女は、自身の過去に起きたある殺人事件について語り出す。
その謎と孤独を知った男は、より一層彼女との関係に溺れていく・・・
情熱と不安の中で、男はどこまで女の謎を愛せるのか!?この恋の驚愕の結末とは!?

この原作で、どこに重きを置くかで、かなりストーリーが変わってくると思うんだけど
この映画はサスペンス色を払拭しちゃっておりました。その面では面白さ半減かな。
不倫とサスペンスが絡んだ面白さがあったのに・・・。ちょっと残念だったな。
主人公が秋葉ちゃんに対して疑惑を感じながらも、2人の関係が勢いだけで進んでる・・・。
不倫の代償、妻の内面はうまく描いているなぁ・・・妻役の木村多恵、怖くって。
主役の2人を完璧に食っちゃっておりました(笑)
でも、これなら原作にあったおまけの話も付けて欲しかったな。

後、突っ込みどころがめっちゃあって・・・
深きょんのゲロは、マッコリなみに白い・・・(笑)
岸谷五郎が、ホンジャマカの石塚さんに見える・・・
満田久子、15年前ってショートなんだけど・・・衣装提供がフォンテーヌ(笑)

主人公が岸谷五郎ってのが腑に落ちなかったなぁ・・・。
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『The Company Men~カンパニー・メン』
総合企業のGTX社で若くして部長の座についたボビー(ベン・アフレック)だが
突然のリストラを受ける。
家族を養わなければならないボビーは再就職の道を歩むが、それはとても困難だった。
一方、GTX社創業時から在籍している重役のジーン(トミー・リー・ジョーンズ)はリストラに反対しながらも
最終的にはそれを受け入れざるを得なかった。
やがて、リストラはジーンの身にも及ぶ。
仕事が見つからないボビーは、相性が悪い妻の兄(ケビン・コスナー)に頭を下げて建築現場で働く事になる。
しかしそんな苦境が、逆に家族の絆を深めていった…。

リーマンショック後の突然のリストラ。結構な豪邸に住み、ポルシェに乗り
ゴルフに興じていた生活が一変。これは他人事ではないよなーと見入っちゃって・・・。
男のプライドを捨てられず、なかなか再就職できないボビー。
溶接工から重役になったフィル(クリス・クーパー)
会社を起こした1人である重役のジーンまでもがリストラの対象に。
ご近所さんの手前、朝、スーツを着てブリーフケースを持ち6時まで帰らないようにと
妻に言われたり・・・日本と同じだなーなんて思ったり。
ボビーの妻はボビーよりも状況を把握し家の売却を考えたりと手を尽くし
息子も家族のために協力・・・家族の絆が深まります。

久しぶりに、TVCM以外でトミー・リー・ジョーンズを観たなぁ・・・(笑)
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10月に観た映画、5本でした。
by kash-w | 2012-01-14 21:53 | 映画 | Comments(4)
Commented by yukippe27M at 2012-01-14 22:42
kashちゃん、こんばんはーーー!
10月は5本も観たんだね~すごいすごい。
ワタシは3本だったし、kashちゃんとカブったの『エンディングノート』だけ。
そういえば、『猿の惑星』とか『カンパニー・・・』やってたよなぁ~~
逃がした感いっぱい感じてマス(笑)。
『エンディング・・・』はドキュメンタリーだからこそ、こんなにインパクトあったんだよね。
癌の闘病がテーマの映画は数知れずあるけど、そのどれより良かったわ~^^
何より明るくて切ないのがいいよね!お父さんのキャラが光ってたvv

↓京都一泊初詣ってめっちゃいいやん~~♪
一年の初めにゆっくりお参りして美味しい串揚げ食べて、コジャレたホテルにお泊り・・・^^
いつかやってみたいわん(#^.^#)
Commented by aritaro at 2012-01-15 15:28 x
kashさん、こんにちわ!
「エンディングノート」みてみたいと思っている映画です。
我が家の場合もそうだったんだけど、自分の死を前にして
強さを出すのは大概女性のほう。
うちの母も癌だったのですが、母より、父のほうが
おろおろして、母に喝いれられていた。。。
でもこの映画のお父さんはすごいですね。
癌という病気はつらいけれど、死の準備をすることができます。
そういう点では身内にとっても、自分にとっても
いいのかな、と常日頃思っています。
今わたしが癌と宣告されたら??
即刻会社やめま〜す!!
Commented by kash-w at 2012-01-15 17:17
ゆきっぺちゃん☆
こんにちは。10月、頑張りました~♪
エンディングノートは、涙なしでは観れなかったですよね。
あちこちで、鼻を啜る音が聞こえてきて。
お父さん、お茶目で可愛いですよね~。ホント、いいキャラでした♪
そして、若い頃からの映像が、あんなにも残ってるのにも驚き。
猿の惑星は、観たかったんです~。予告編で凄く気になって。
夜明けの街では、本を読んでどう映画化するのかが楽しみで。
やっぱり、原作は超えられなかったかな。木村多恵が上手かったです。
カンパニー・メンは、チェックしてなかったんだけど
時間が出来たので観に行ってきました。どこの国も同じなんですね~。
男よりも女が強い!
Commented by kash-w at 2012-01-15 17:42
aritaroさん☆
こんにちは。『エンディングノート』、思った以上にグッときました。
胸が詰まっちゃって・・・
確かに、女性よりも男性の方が弱いですよね。
女性の方が腹が据わってるって言うのか・・・。
aritaroさんのお母様、癌だったのですね。お父様、喝!入れられたのね~。それは気合い、入ったね。
確かに今は告知、ほとんどするものね。本人にとっても家族にとっても
ものすごく辛いことだけど、いろいろと準備をすることが出来るのは
ありがたいことかもしれないね。
私も出来ることなら、旅立つ前に身辺を整理しておきたい・・・。
宣告されたら、仕事やめちゃう~!?(笑)
好きなことや、やり残したこと、したいよね~♪
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